クラスタ・エディションには、2 つのシステム負荷プロファイルがあります。OLTP 環境向けの sybase_profile_oltp と
DSS 環境向けの sybase_profile_dss です。システム負荷プロファイルは修正も削除もできません。ただし、複製してからそれを修正して独自の負荷プロファイルを作成することはできます。
負荷プロファイルでは、論理クラスタの操作基準を定義できます。この基準は一般に 「負荷スコア測定基準」と呼ばれます。各測定基準に関連付けられた値が、負荷プロファイルを使用する論理クラスタ内の各インスタンスの「スコア」に適用されます。1 つの論理クラスタ内のさまざまなインスタンスの負荷スコアを定期的に比較して、負荷が 1 つ以上のインスタンスに偏ったら分かるようにしたり、インスタンスがあまり活用されていないかどうかを判断したりすることができます。
複数の論理クラスタに入れられたインスタンスは、複数の負荷プロファイルの影響を受けることがあります。したがって、インスタンスを複数の論理クラスタに関連付けるとき、および負荷プロファイルを定義、適用するときには注意してください。
負荷プロファイルのステータスは、次の項目をレポートします。
名前 − 負荷プロファイル設定の名前。
タイプ − 負荷プロファイル・タイプ。システムかユーザ。
測定基準の重み − 負荷プロファイルの各測定基準に割り当てられた相対的な重み。測定基準は次のとおり。
ユーザ接続 − 特定の負荷プロファイルに接続しているユーザの重み。
CPU ビジー − 現在ビジー状態にある CPU の重み。
実行キューの長さ − 実行キューの重み。
IO 負荷 − IO 負荷の重み。
エンジン数の差
ユーザ − ユーザが測定用に選択した基準の重み。
スレッショルド − 1 つの論理クラスタ内の 2 つのインスタンス間に設定された差 (パーセンテージとして設定)。この差が生じると、次に示す処理が行われる。
ログイン・リダイレクト − 接続時の負荷分散および論理クラスタへのルーティング接続に使用される。インスタンスは必要に応じて、クライアントに現在のログイン試行を停止するよう指示する。そして、使用できるネットワーク・アドレスのリストとしてインスタンスを提示し、そこへの接続を試みるよう指示する。
動的マイグレーション − ("ヒステリシス値" とも呼ばれる) 動的マイグレーション設定。
最小の負荷スコア − ログイン・リダイレクトと動的マイグレーションをトリガするために必要な負荷スコア。
[負荷管理] フォルダから [負荷プロファイル] を選択して、[負荷プロファイルの追加] を選択します。
プロファイルの名前を入力します。
[次へ] をクリックします。
負荷プロファイルの測定基準の重みを調整します。
負荷プロファイルが論理クラスタに関連付けられると、Workload Manager が論理クラスタ内の各インスタンスの負荷スコアを計算します。この計算には、各測定基準に指定された重み、インスタンスの各測定基準のロー値、および負荷測定アルゴリズムが使用されます。“負荷ステータスの表示” を参照してください。
サーバによって測定される測定基準は、次のとおりです。
ユーザ接続 − 1 つのインスタンスが 1 つの新しい接続を受け入れる能力。使用できるリソースに基づく。
CPU の使用率 − 1 つのインスタンスが追加の負荷を受け入れる能力。
実行キューの長さ − 1 つのシステム上で実行できるタスクの数。処理のバックログが測定され、相対応答時間を良く示す指標になる。
I/O 負荷 − 未処理の非同期 I/O。
エンジン数の差 − 1 つのクラスタ内のインスタンス間のオンライン・エンジン数の差。
エンジン数の差を測定できるのは、クラスタ内のインスタンスが持つエンジン数が異なるときだけです。この項目により、負荷スコアに最大相対能力の測定基準が追加されます。
User metric − ユーザ環境に固有のオプションの顧客指定測定基準。
指定された負荷スコアが合計で 100 になることを確認します。合計で 100 にならない場合、Workload Manager はその時点でのスコアを調整して 100 になるようにします。
[次へ] をクリックします。
次の項目の値を入力します。
最小の負荷スコア − この負荷スコアはパーセンテージではなく、Workload Manager が負荷を他のインスタンスにリダイレクトさせることを考慮するきっかけとなる最小スコア。最小の負荷スコアが意味を持つのは、負荷プロファイルを使用して論理クラスタ内の他のインスタンスの負荷スコアと比較するとき。
ログイン・リダイレクト (%) − 入力の接続を分散することが最善かどうかを判断するための負荷スレッショルド。
動的接続マイグレーション (%) − 入力の接続を分散するかどうかを判断するための負荷スレッショルド。
負荷スレッショルドは、論理クラスタに現在参加している負荷が最小のインスタンスに対する負荷と現在のインスタンスに対する負荷との間の差をパーセンテージで表したものです。この負荷スレッショルド値に達すると、Adaptive Server はログインをリダイレクトしたり、既存の接続をマイグレートしたりします。
ログイン・リダイレクトと動的接続マイグレーションのパーセンテージは、独立した値であり、合計して 100
になる必要はありません。
[完了] を選択して、負荷プロファイルを作成します。