アプリケーション・チューニングの概念

パフォーマンス・チューニングの手法の多くは、システム・レベルまたはクエリ・レベルのパフォーマンスを向上させるものですが、Adaptive Server では、アプリケーション・レベルでのチューニングも可能です。混合負荷環境にある個々の接続やセッション間のパフォーマンスのトレードオフを Adaptive Server に指示できます。たとえば、特定の実行オブジェクト (クライアント・アプリケーション、Adaptive Server ログイン、またはストアド・プロシージャ) の優先度が他のオブジェクトより高い場合は、実行属性を割り当てることで、オブジェクトの応答時間やスループットを向上させることができます。Adaptive Server は、この実行属性を考慮して実行オブジェクトを 3 つの優先度実行キューのいずれかに格納します。また、エンジンとの結び付きを使用して、特定の Adaptive Server エンジンに実行オブジェクトを関連付けることもできます。

各クライアント・アプリケーションまたはログインは多数の Adaptive Server タスクを開始できるので、単一アプリケーション環境では、ログイン・レベルおよびアプリケーション・レベルでパフォーマンスをチューニングして、選択した接続やセッションのパフォーマンスを向上させることができます。複数のアプリケーションが存在する環境では、このようなチューニングによって、選択したアプリケーションのパフォーマンスを向上させることも、実行中の Adaptive Server プロセスのパフォーマンスを向上させることもできます。

実行オブジェクト間の階層を作成するときに、優先的に実行するクライアント・アプリケーション、ログイン、ストアド・プロシージャを決定します。

実行優先度は、Adaptive Server 環境内のアプリケーションの混合に応じて、さまざまなレベルの複雑さで割り当てることができます。